【和歌山小5殺害】県警、近くに住む20代男から聴取
和歌山県紀の川市の住宅地で市立名手小5年、森田都史君(11)が刺殺された事件で、県警岩出署捜査本部が6日、現場近くに住む20代の男から任意で事情を聴いていることが分かった。
事件は5日午後4時20分ごろ発生。和歌山県紀の川市後田(しれだ)の空き地で、森田君があおむけで血を流して倒れているのが見つかった。
司法解剖の結果、森田君死因は心臓を刺されたことによる失血死だったことが分かった。即死だったとみられる。傷は右前胸部から入り心臓を貫通しており、頭には骨が割れるほどの傷が2カ所、胸に1カ所、両腕に数カ所の計10カ所近くに及んでいた。傷の状況から凶器は複数で、おのやなたのような鋭利で重い刃物が使われたとみられる。
身長約170センチ、紺色の作業着にジーパンのような服装の男が、現場の空き地から北方向へ逃走していく男が目撃されており、捜査本部が行方を追っていた。
森田君は5日午後2時半ごろに下校。自宅にランドセルをおいて外出した後で、事件に巻き込まれたとみられる。
周辺では3カ月ほど前に不審者情報があり、紀の川市職員らがパトロールしていた。今月1日には、空き地付近をうろつく不審な20〜30代の男が、森田君の自宅をのぞき込んでいたことから捜査本部が不審人物の洗い出しを進めていた。
現場はJR名手駅南西約800メートルの民家や田畑が混在した住宅地。