さてWeb希有馬屋の方で発表がしましたが、
冬の希有馬屋フィギュアの秘密仕様は
胸のやわらかいフィギュアでした。


この仕様。実は、私が同人フィギュアに足を踏み入れた時点から希望していた、
実に4年越しの、まさに夢のフィギュアなのであります。


私がこういいますと、中国工場代理店の中さん※は、あからさまに嫌な顔をしました。



私が不思議な顔をしていますと、
「それって、シリコンとかのやわらかい素材でフィギュアを作りたい、ということですか?」
「そうです」
「う〜ん」と、腕を組んで悩む中さん



「で、ですね。この3つは、高いとか安いとかいっても、比較できるくらいの領域なんです。
 が、シリコンは特殊な金型が必要なんですよ」

                  

どうやら、話によると特殊な金型が必要なだけでなく、
シリコンの材料費自体も、ABSやらPVCやらとは
全然比較にならんぐらい高いそうです。

実は、ワタクシ。けっこー粘りまして、
とりあえずおおざっぱな見積書まで上げさせたんですが、
それを見てひっくり返りました。

2〜3倍とかいう領域じゃすまないの!

自分が考えていた5段階ぐらい上を行く、凶悪な見積書でした。
1/6ドールのオプションパーツで、胸だけシリコンのパーツがありますが、
あれがとんでもない値段なのは、ちゃんと根拠があるんですな。


で、私あきらめました。
これが、だいたい4年前くらいです。


で、時は過ぎ去り、去年の夏のあのトゥアレタフィギュア計画の頃……


工場から工場への移動時間中、(これがまた死ぬほど長い。4時間くらい車にゆられるのはザラ。中国広すぎ!!)
ふと、思い出した私が、何気なくその話をしてみると……





おおおおおおおおおおおおおおおお!!!

そんな凄い手が!!(←細かいテクニックはこちら)

しかし、ちょっとお待ち下さい皆様。
この技術には大きな穴が空いております。
それは素材の収縮です。

プラスチックは樹脂でして、生成すると微妙に縮みます。
この収縮率。素材となるプラスチック(ABS、PVC等)によってまちまちなのです。
また、パーツの形状によっても微妙に違ってきます。
つまり……



しかし、これもまたどうにかする方法があったのです!

みなさんの手元にある大型のフィギュアは、
たいていの場合、立体スキャナーでスキャニング、一度3Dデータにして、
その3Dデータを元に金型を彫り込む機械によって、金型が作られます。
そこで……



おおおおおおおおおおおおおおおおあああおあぁぁぁぁ!!!!!!!

すげぇ! すげぇよ!!
中国フィギュア工場の技術力!!
いける! いけるよ! やわらかフィギュア!!


と、喜んでいると、
中さんが微妙な笑顔でこういったのです。

               続く!!



※中さん
(仮名。同人誌等でもいっているように、この中さんは何人かの関係者を統合した、漫画用の半架空の人格です)