質の高い研究論文を作成するためには、研究前から綿密な計画と立案とが必要となります。

今回は学生の方や論文投稿ビギナーの方向けに、研究前から論文発表までの流れを10段階のステップとしてまとめてみました。

 

 

1.論文作成プロセスの第一歩は、適切な研究アドバイザーや機関を見つけ、共通の関心事項が何であるのかを見定め、研究計画をまとめることです。

2.研究アドバイザーと相談し、その研究に関与する課題と、発生する恐れのある問題をすべて予想しておくよう努めましょう。

3.論文の提案書を考案します。これは、自身の論文はどのような目的で、どのように完成するのかを短く説明し、研究の最終的な目標を定めるものです。

4.実際の研究作業に着手する前に、既存の関連文献をすべて調べましょう。これによって、提案した研究のあり方をより精確に定めることができます。

5.自身の研究に適した実験器具や道具類を用意し、その使い方を学びます。また、実験や理論面での枠組みに関して役に立つ知識を習得し、それから研究に伴う問題の解決に取り組みます。

6.研究を開始したら、すべてのステップにおいて、詳細で分かりやすい研究ノートを作っていきます。後に論文を執筆する際に、このノートが役に立ちます。

7.研究作業が完了したら、その研究の結論を検討してまとめます。それを、論文の考察の項に記載します。

8.執筆を始める前に、論文のレイアウトとフォーマットを決めておいたほうが賢明です。そして、導入部、本文、結論の概要をまず決めます。

9.細部まで論文を書き上げたら、研究のアドバイザーはもとより、他の研究者やその分野の専門家などに読んで検討してもらいます。専門家の助言を受けることで、論文の質を高めることができます。

10.論文の発表が最後のステップであり、最も重要な作業となります。論文を細部にいたるまで徹底して検討し、どのような質問にも対応できるようにしておきましょう。 他の研究者たちから認められ、キャリアを発展させるには、慎重に立案し丁寧に執筆した論文が不可欠です。

前の記事
ピア・レビューの格付けを行う「PRE」システムに迫る!
次の記事


コメントをどうぞ



英文校正・ネイティブチェック
Copyright © 2006-2014 Crimson Interactive Pvt. Ltd. All Rights Reserved. (英文校正)