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がんなど研究 文化勲章の日沼頼夫氏が死去
2月6日 4時06分

がんなど研究 文化勲章の日沼頼夫氏が死去
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ウイルス学の立場から、がんやエイズについて研究し、優れた成果を挙げたとして文化勲章を受章した京都大学名誉教授の日沼頼夫さんが4日、がんのため京都市内の病院で亡くなりました。
90歳でした。

日沼さんは、東北大学医学部を卒業後、東北大学や熊本大学の教授を経て、昭和55年に京都大学ウイルス研究所の教授になり、所長も務めました。
専門はウイルス学で、日本人に多い血液のがんの一種、「成人T細胞白血病」の原因がウイルスであることを突き止め、ヒトのがんがウイルスでも起こることを世界で初めて証明しました。
この研究をきっかけに、世界各地でヒトのがんを引き起こすさまざまなウイルスの研究が進み、がんの治療法や予防法の開発に結び付きました。
また、エイズの専門の学会、「エイズ研究会」の設立に力を尽くし、エイズの研究にも大きな貢献をしました。
こうした業績で平成21年には文化勲章を受章しました。
日沼さんは肝臓がんのため、去年夏ごろから入院し、4日午後、京都市内の病院で亡くなったということです。

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