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 参院は6日の本会議で、過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件を受けた非難決議を全会一致で採択した。5日の衆院の決議と同様に、「決してテロを許さない姿勢を今後も堅持する」とする一方、参院独自で「御家族の御心痛を思えば言葉もなく、深い同情の念を表明する」との文言も盛り込んだ。

 「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎代表は採択の際、本会議場から退席した。同党は決議を他党と共同提出しており、所属する主浜了、谷亮子の両参院議員は賛成した。山本氏は退席理由として、決議文に「今回の事件を十分に検証した上で」という文言が盛り込まれなかったことなどを挙げた。

 山本氏の対応について、自民党の吉田博美参院国対委員長は記者会見で「内容に疑義があれば調整していた。(退席は)理解に苦しむ」と述べた。