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米 戦闘機墜落に備えイラクに救出部隊2月6日 11時29分
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アメリカ国防総省は、イスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆を行う戦闘機が墜落した場合に備え、救出部隊をイラク北部に配置し、UAE=アラブ首長国連邦が「イスラム国」に自国のパイロットが拘束される事態を懸念して空爆を見合わせているとされることなどに配慮したものとみられます。
ヨルダン軍のパイロットが「イスラム国」に殺害されたことの衝撃が広がるなか、UAE=アラブ首長国連邦は、ヨルダン軍のパイロットが拘束された去年12月以降、自国のパイロットも拘束される事態を懸念して、アメリカ軍が救出作戦を実施できる態勢をイラク国内に築くまでは空爆を見合わせていると伝えられています。
こうしたなか、アメリカ国防総省の当局者は5日、NHKの取材に対して、「イラク北部にアメリカ軍の救出部隊を再配置した」と述べ、戦闘機が墜落した場合に備えて新たな態勢を取ったことを明らかにしました。
アメリカのメディアによりますと、アメリカ軍の救出部隊はこれまでイラクの南にあるクウェートに配置されていたということで、今回、「イスラム国」への空爆地域により近い場所に配置し直したことになります。
アメリカとしては、UAEをはじめ、「イスラム国」への空爆に加わっている有志連合の国々の懸念に配慮する姿勢を示し、軍事作戦を巡る足並みの乱れを防ぎたいものとみられます。