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ノーベル賞の天野さんら タイで学生を激励1月31日 21時51分
タイの首都バンコクで、ノーベル賞受賞者の天野浩さんや益川敏英さんが参加して日本への留学を呼びかける催しが開かれ、2人は「夢を持って歩んでほしい」などと現地の大学生や高校生を激励しました。
この催しは名古屋大学が31日、事務所を置くバンコクの名門大学で開き、ノーベル物理学賞を去年受賞した天野浩さんと2008年に受賞した益川敏英さんが参加しました。
2人は「次世代の若者へのメッセージ」をテーマに座談会を行い、日本への留学を考えている現地の大学生や高校生などおよそ200人が集まりました。
この中で益川さんは、素粒子に関する新たな理論を提唱した際、周囲からからかわれたというエピソードを披露したうえで、「学習したものの中からロマンを感じて、それに近づきたいと思うことが大切です。一歩を踏み出すことから成長が始まります」と激励しました。
また天野さんは、「大学に入り、勉強は人のためにやることだと知ってから勉強するようになりました。人に役立つ夢を持っている人ならば、私たちは全力でサポートします」と述べて、日本への留学を呼びかけていました。
会場で2人に質問した高校1年生の女子生徒は、「ノーベル賞受賞者と話をしたのは初めてで、すごくうれしかったです。日本で研究をして、将来ノーベル賞をもらうのが夢です」と話していました。