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証券大手5社決算 すべて減益1月31日 4時52分
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証券大手5社の去年4月から先月までの9か月間の決算は、株式市場が活況だった前の年の同じ時期と比べて、株式の売買による収益が減ったことなどから、5社すべてで最終的な利益が減少しました。
証券大手5社が30日までに発表した去年4月から先月までの9か月間の決算によりますと、最終的な利益は最大手の「野村ホールディングス」が前の年の同じ時期に比べて6%減って1427億円となったのをはじめ、「大和証券グループ」が19%減って1099億円となりました。
さらに、「SMBC日興証券」が15%、「みずほ証券」が9%、「三菱UFJ証券ホールディングス」も51%減少し、大手5社すべてで減益となりました。
これは、株式市場が活況だった前の年の同じ時期と比べて、株式の売買に伴う手数料収入が減少したことなどによるものです。
ただ、去年10月末の日銀の追加の金融緩和をきっかけに株価が急騰して、取り引きが再び活発になったため、各社とも中間決算の時点と比べると、業績は改善しています。
記者会見で大和証券グループの小松幹太常務執行役は、「足元の株式市場は活況ではないものの、堅調に推移しているうえ、原油安も長期的にみれば、エネルギー価格の下落につながるので、プラスの要因が大きいと思う」と述べました。