ウクライナ 政府軍内部で混乱も1月31日 13時02分
ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が再び激化し、市民の犠牲が増えるなか、首都キエフでは政府軍の一部が抗議集会を開くなど軍の内部で混乱も見られ、ウクライナ東部の情勢は混迷が続いています。
キエフでは30日、国防省の庁舎の近くに政府軍の一部を構成する義勇兵数十人が集まり、国防省が進める部隊の再編成に抗議する集会を開きました。
集会の参加者は「義勇兵の同意がないまま、別の部隊に組み込もうとしている」などと口々に抗議の声を上げ、このうちの1人は「集会の規模は今後さらに拡大する」と話していました。
ウクライナでは、政府の財政がひっ迫するなか、正規軍だけでは親ロシア派との戦闘を続けるのは困難なため、財閥が支援する義勇兵の部隊に頼っているのが実情で、軍の統制に混乱を招く原因にもなっています。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の停戦合意が破綻し、ことしに入って戦闘は再び激しくなっており、政府側は30日、東部の交通の要衝デバリツェボで、親ロシア派の砲撃に市民7人が巻き込まれて死亡したと発表しました。
また親ロシア派も、東部の中心都市ドネツクで政府軍の攻撃によって少なくとも市民12人が死亡したと発表するなど、市民の犠牲が増え続けており、政府軍の混乱次第では情勢は一層、混迷を深めることも予想されます。
仏とポーランドが共同声明
ウクライナ東部の情勢について、フランスのオランド大統領とポーランドのコバチ首相は30日、パリで会談したあと共同声明を発表し、この中で「暴力の悪循環に陥っている現状を非常に懸念している」と述べました。
そして「われわれはロシアが親ロシア派に対するあらゆる支援をやめるよう促す」と述べ、ロシアが停戦合意を尊重し、即時停戦に向けた政治的解決に協力することを改めて求めました。