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アムールトラ 10年ぶりに大がかりな生息調査1月31日 10時37分
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ロシアで絶滅のおそれがあるアムールトラの保護活動にいかすため、ロシア政府などは、主な生息地となっているロシア極東で、10年ぶりとなる大がかりな生息調査を始めました。
絶滅危惧種に指定されているアムールトラは、主にロシア極東の針葉樹林やアムール川沿いに生息する体長3メートル前後のトラで、前回10年前の生息調査では、その数は420頭から500頭余りとされています。
ロシア政府とWWF=世界自然保護基金などは、アムールトラの保護活動に向けて最新の生息数を把握しようと、30日、ロシア極東の針葉樹林などで10年ぶりとなる大がかりな生息調査を始めました。
このうち、ウラジオストク近郊では10人余りの調査員が雪の上を歩き、残された足跡などのデータを集めていきました。
足跡を調べることによって、トラのものかどうかや、性別や年齢も分かるということです。
調査の責任者、WWFのパーベル・フォメンコさんは「アムールトラは貴重な動物であり、ロシアにとってかけがえのない存在です。なんとしても守らなければなりません」と話していました。
調査は、およそ2000人が動員されて来月中旬まで行われ、ことし5月に結果がまとまる予定で、パトロールの強化や自然保護区の設置など、具体的な対策を検討する際に生かされることになっています。