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キヤノンから2つのエントリーEOS「8000D」「Kiss X8i」
上面液晶パネルとサブ電子ダイヤルを装備
Reported by 本誌:折本幸治(2015/2/6 13:33)
キヤノンは、エントリークラスの一眼レフカメラ2製品を4月下旬に発売する。EOS Kissシリーズの最新モデル「EOS Kiss X8i」と、ワンランク上の操作性を狙った新カテゴリーモデル「EOS 8000D」だ。
EOS 8000D
同時発表のEOS Kiss X8iと同じ基本機能ながら、上面液晶パネルやサブ電子ダイヤルなどが設けられた上級モデル。EOS 70DとEOS Kiss X8iの中間に位置する。
メインターゲットは「もっと写真を楽しみたい一眼レフ入門者」。30代以上の男性、特に50代を重視しているという。一方、EOS Kiss X8iは女性がメインターゲットとなる。
価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの直販価格は、ボディのみが9万7,800円、18-135レンズキットおよびダブルズームキットがそれぞれ13万4,800円(いずれも税別)。
撮像素子はAPS-Cサイズ相当の有効2,420万画素CMOSセンサー。EOS Kiss X7iまでは有効1,800万画素だったので、今回、エントリークラスのEOSで初めて2,000万画素を突破したことになる。映像エンジンもアップデートされており、DIGIC 5からDIGIC 6になっている。
引き続きキヤノンEFマウントを採用し、EF-Sレンズを含むEFレンズが使用可能(EF-Mレンズを除く)。有効撮影画角は、表記焦点距離の約1.6倍に相当する。
AFセンサーの測距点は、9点から19点へと増加。全点がクロスセンサーとなっている。
ファインダー内にはAFフレームだけでなく、水準器、アスペクト比フレーム、測距エリアモード、フリッカー検知なども表示可能。EOS 7D Mark IIと同様の仕組みで、キヤノンではインテリジェントビューファインダーと呼ぶ。
測光システムも強化された。7,560画素RGB+IR測光センサーに加え、色情報をも見る測光アルゴリズムを採用する。
この色検知を応用し、EOS初の色検知AFが実現した。肌色を検知することで、例えば手前の樹木ではなく、人物を優先的に合焦する。シーンモードで使われるEOSシーン解析システムも機能アップ。人物モードでは肌色検知により、AE精度が向上しているという。EOS 7D Mark IIで採用例のあるフリッカー検知も可能になっており、携行灯などのフリッカー光源の変化による露出のばらつきを抑える。
ライブビュー時には、引き続き「ハイブリッドCMOS AF」が利用可能。ただし、EOS Kiss X7が採用した「ハイブリッドCMOS AF II」を飛び越えて、「ハイブリッドCMOS AF III」が搭載されている。位相差AFの精度向上をもとに、条件によってはコントラストAFによる最後の追い込みを行なわず、位相差AFのみで合焦まで持っていくもの。ライブビューAFの速度がさらに高速化したという。EOS Kiss X7に対し、最大約4.8倍の高速化が見込めるとのことだ。
なお、EOS Kiss X8iと異なり、ライブビュー時にサーボAF+連写が可能。これは連写中に液晶モニターが消えない「LV表示」に対応したため。被写体を追いかけながらの連写が便利になったという。ライブビュー時の連写性能は3コマ/秒、光学ファインダー時は5コマ/秒。
外観上のEOS Kiss X8iとの違いは、EOSエントリー初の上面液晶パネルを備えていること。また、背面には上級機と同じく、回転式のサブ電子ダイヤルを搭載した。軽量コンパクトな本体を維持しつつ、より本格的な操作性を求めるユーザーを狙った結果という。モードダイヤルも従来のKissは右肩にあったが、本機では左肩に設置され、されにロック付きになっている。
その他、新しい装備としては、Wi-Fi機能がNFCに対応した。同時発表の「Connect station CS100」にタッチするだけで、ワイヤレスでの画像保存が開始する。
細かいところでは、歪曲収差補正がカメラ内で可能になった。
液晶モニターはバリアングルタイプの3型約104万ドット。タッチ操作も行なえる。
ファインダーは視野率約95%、倍率約0.85倍(50mmレンズ使用時)。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード(UHS-I対応)。
電源はバッテリーパックLP-E17。撮影可能枚数は、常温でのファインダー撮影で約約440枚。
動画記録はMPEG-4 AVC/H.264(最高1080/30p)。
外形寸法は約131.9×100.9×77.8mm。質量は約565g(CIPAガイドラインによる)/約520g(本体のみ)。
EOS Kiss X8i
こちらがEOS Kiss X7iの順当な後継モデル。女性をターゲットとしており、シンプルな操作でありながら、基本機能を充実させたモデルとなる。
なお2月6日現在、EOS Kiss X7の後継機は発表されていない。
基本機能はEOS 8000Dと同等。繰り返しになるが、EOS 8000Dとは上面液晶パネル、サブ電子ダイヤル、モードダイヤルの位置、LV表示モードなどの差異が見られる。
ファインダー、液晶モニター、記録メディアなどの仕様は共通。
約131.9×100.7×77.8mm。約555g(CIPAガイドラインによる)、約510g(本体のみ)。
価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの直販価格は、ボディのみ9万2,800円、18-55STMレンズキットが10万1,800円、ダブルズームキットが12万9,800円(いずれも税別)。
なお、EOS 8000Dとレンズキットの構成が異なることに注意。EOS 8000DにはEF-S18-135mm F3.5-5.6 ISが、EOS Kiss X8iにはEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMが付属する。ダブルズームキットはどちらもEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMとEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMの組み合わせとなる。
ボディおよびダブルズームキットの場合、EOS 8000DとEOS Kiss X8iの価格差は5,000円だ。
URL
- キヤノン:EOSエントリークラスのデジタル一眼レフカメラにおいて最高画素の高画質を実現 Wi-Fi・NFC対応の“EOS Kiss X8i”と“EOS 8000D”を発売
- http://cweb.canon.jp/newsrelease/2015-02/pr-eoskissx8i.html
2015年2月6日
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