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2009年11月12日 (木)

鬼畜教師・森田直樹の所行〈懲役30年でも軽すぎる〉

Morita_friday

(あまりにもひどいので「フライデー2009年10月2・9日合併号」から全文引用します。)

「主文、被告人を懲役30年に処す」

教え子である9歳から12歳までの小学生女児10人に対し、強姦46件、強姦未遂11件、強制わいせつ13件、児童福祉法違反13件の罪に問われた元教諭に対して下されたのは、有期刑としては最も長い懲役30年の判決だった。

9月14日に広島地裁で行われた判決公判に出廷したのは、広島県三原市の元公立小教諭・森田直樹被告(43)。灰色の半そでシャツに灰色のズボン姿の同被告は、裁判長が主文を読み上げる際に、直立の姿勢を保っていた。緊張のためか、胸が小刻みに拍動しているのが傍聴席からでも見て取れる。

事件が発覚したのは昨年のこと。04年頃に同県三原市内の公立小学校に通っていた元女子児童が、森田被告に体を触られていたことを周囲に打ち明けたことがきっかけだった。通報を受けた広島県警は、08年5月に森田被告を強制わいせつ容疑で逮捕。その後の捜査で、余罪が次から次へと出てきたのである。

「森田被告は羽年に教師になり、逮捕される08年まで、広島県東部の6校の小学校に勤務しましたが、教師になって2年目から犯行に及ぶようになりました。本人の上申書によれば、これまでにのべ27人の児童が被害に遭っています。その中には中学校に進学してからも関係を強制したケースもあります。今回、被告が罪に問われたのは、そのうち01年から06年にかけてで、三原市内の小学校における児童10人に対する犯行です。児童10人に対しての犯行に絞ったのは、それ以上審理件数を増やしても量刑は増えないし、いたずらに裁判を長引かすだけだとの判断があったようです」。(地元司法記者)

これまでの公判で明らかになった犯行内容は、まさに判決公判において裁判長が口にした「鬼畜にも劣る浅ましい蛮行」としか思えないものだ。

「気に入った女児がいると、森田被告はまず膝などに乗せて反応を見ながら、徐々に胸などを触っていました。そして、空き教室や自家用車内などの人目につかない場所で女児を暴行。その際にはあらかじめ、ビデオカメラや女児のはき替え用のパンツ、さらにマット、潤滑用のシェルやローターなどの玩具まで用意していました」(捜査関係者)

たとえ暴行の恐怖で女児が泣き叫んでも、行為は続行された。森田被告は公判中に「嫌がる児童に(性行為を)続けることはなかった」と否定したが、判決公判で裁判長は「信用できない」と断言。

押収した犯行を録画したDVDの中には、嫌がる女児との行為の際に、「今日は入りにくいワ」と森田被告が口にしていたものがあることが明らかになった。さらには、これまでに撮りためてきたビデオには、暴行の様子とともに、周囲の教室での授業の音声や、外で遊ぶ生徒の声なども入っていたことも分かっている。

「勉強を教えない」と脅迫

小学教師として児童の心理操作には長けていたのか、巧妙に女児をコントロールしていたことも判明している。

「森田被告が悪辣なのは、嫌がる児童に対して『それなら勉強を教えない』と脅したり、無視と称して授業中に口をきかなくなったりの嫌がらせを繰り返して、要求を受け入れさせていたことです。その上、犯行後には口止めのため、『もし誰かに話したら勉強もスポーツも教えない』と脆弁を弄したり、『(撮影した)写真をバラまく」と脅したりもしていました」(前出・捜査関係者)

ある女児には、他の子はもっとわいせつなこともしているぞと理不尽に非難し、あたかも被告の求めに応じることがまともなことだと思いこませようともしていた。さらに「やると決めたならわいせつ行為に応じ続けなければならない」などと。“教育”までしていた。

また、複数の女児を同時に呼び出し、森田被告とのわいせつ行為を順番に撮影させることで、相互の羞恥心を軽減させるとともに、同じ秘密を持つ点でも被害を口外し難くさせたと、これまでの公判では指摘されている。

「被害女児の中には、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、現在も通院を続ける者もいます。そうした被害女児の母親の一人は意見陳述において、『娘は今まで(親に被害を)言えなかったのは、嫌われると思った、捨てられると思ったからだと言っています。いまだに怖い夢を見てうなされたり、生きる意味がないとリストカットしたりもしている。娘の笑顔、これまでの生活を返してください』と訴えました」(前出・司法記者)

教師の父親を持つ森田被告は、広島県出身。岡山県の中高一貫校に進学してバレーボール部に入部した際に、バレーボール部の顧問に憧れて教育者になろうと、国立大学の教育学部に入学したと供述している。しかし実際はわいせつ目的だった可能性もある。

「森田被告は大学時代にはすでに少女を性の対象としていました。当時から児童ポルノの写真集を収集していて、実生活でも小学生との性行為を繰り返し、ビデ才撮影で口止めしていたことを供述しています」(広島県警担当記者)

その歪んだ“嗜好”で小学校教師という職を選んだとすれば、まさに確信犯的犯行だ。森田被告は後に中学教師の妻を持ち(裁判中に離婚届が送付)、1児をもうけてからもなお、児童ポルノの収集を続け、勤務先で犯行を重ねていた。

「学校では情報系の授業でパソコンとかを教え、体育部の顧問をやっていましたけど、よく女子に触ったりするから、キモイとか言われて、嫌われていました。事件のことはテレビで知りましたが、同級生の誰かが被害に遭っていたかもしれないと考えると、ショックです」(森田被告が勤務していた小学校の卒業生)

被害に遭った女児のみならす、その家族、さらには同級生などの心にも深い傷を負わせた森田被告。同被告には、判決理由を述べるなかで裁判長が口にした「有期懲役刑を超える刑を選択する余地のない現行法の枠内では、被告人に対しては、その最高刑をもって臨むほかない」

被害者家族らの無期懲役や死刑にしてやりたいとの思いは、伝わっているのだろうか。

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