DeNA・筒香の打撃練習を見つめる中畑監督(中)と松井秀喜さん(左)=宜野湾市立野球場で(久野功撮影)
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DeNA・中畑清監督(61)の熱烈ラブコールが実り、第1クール最終日の5日、元巨人の松井秀喜さん(40)が宜野湾キャンプを視察に訪れた。松井さんはベイスターズの青いジャンパーに身を包むと、風速10メートル近い強風が吹く荒天の中、特打終了まで約5時間、グラウンドで見守った。
松井さんを呼んだ大きな理由が、筒香嘉智外野手(23)への『4番道』伝授にあった。今季は4番固定で使っていくことを明言し、新主将に任じた若き大砲に「長く4番を務め、世界に通用する4番とはどういうものか、肌で感じ取ってくれたらうれしい」という親心。松井さんの入団時に打撃コーチを務めていた縁で『ゴリ押し』し、実現にこぎ着けた。
この日はシート打撃、フリー打撃、特打と松井さんの前でバットを振った筒香は、特打終了後に自分から話し掛けた。「僕が見てきた中では、日本一のスーパースター。どういう練習や準備をしてたのか、どういう心構えかなど聞きたかった」という。
「僕の同じ年頃と比べたら、彼の方が柔らかい。逆方向にもうまく打っていますし」
タイプが似ているかと聞かれ、こう答えた松井さん。3分ほどの会話で終わったが、あと2日残っている。休日の6日は、筒香を含む選手らと松井さんがゴルフで交流する予定で、7日は本格的な松井教室が開講される。この日の松井さんはバットを振ることはなかったが、中畑監督は「僕は120%期待している。絶対打たせるよ」とニヤリ。松井さんは否定しているが、どこまでも打撃実演させるつもりだ。 (竹村和佳子)
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