2015年02月05日
米英の有力パブリッシャー、なぜSnapchatの「Discovery」に飛びついたいのか
図1 CNNのSnapchat版ニュースコンテンツ事例。左が動画背景の見出しで右が記事本文
図2 Yahoo!NewsのSnapchat版ニュースコンテンツ事例。左が動画背景の見出しで右が記事本文
Snapchat(スナップチャット)は開封後10秒以下で消える動画メッセージング・スマホアプリで、特に10代〜20代の若者に人気が高く、月間ユニークユーザー数が1億人を超えていると言われている。そのSnapchatが先月末から、パブリッシャーがニュースやエンターテイメントコンテンツなどを提供できるサービスDiscoveryを開始した。コンテンツに短かい動画を組み込めるのが売りであるが、パブリッシャーが投稿したコンテンツは24時間後には消えることになっている。サービス開始時には、パブリッシャー・パートナーとして次の11ブランドが参加した。
・CNN
・Cosmopolitan
・Daily Mail
・National Geographic
・ESPN
・Bleacher Report
・People
・Yahoo! News
・Vice
・Fusion
・Food Network
有力なメディアタイトルが並んでおり、Snapchat自身も含めて12ブランドでスタートしている。
試行錯誤の段階であるが、ほとんどのブランドは、自サイトから選んだ(キューレートした)記事を毎朝5〜10本程度Snapchat版にして投稿している。24時間後に消えるので、毎朝、新しい記事を上げることになる。また各ブランドのコンテンツには広告が付くようになっいる。すでに、CNNにはBMWが、Cosmopolitanには Pinkと StarbucksとSperryが、 Daily Mailには T-MobileとStrideが、そしてESPNにはUniversal Picturesがスポンサーになることになっている。
ニュースやエンターテイメントコンテンツを提供するパブリッシャーからすれば、コンテンツに接する場として、フェイスブックなどのソーシャルメディアを重視するのは当然の流れとなっている。ネット世代の若者との接点が乏しかったメディアブランドにとっては、ソーシャルメディアを介して若い読者開拓が欠かせない。世界トップのオンライン新聞Daily Mailも、先ほど若い読者を獲得するためにバイラルメディア「Elite Daily」を買収したが、さらにもっと若いユーザーに接するためにSnapchat版にも手を出すようになった。
最後に、CNNと Daily Mailの動画コンテンツ例を掲げておく。
図3 CNNの動画コンテンツ例
図4 Daily Mailの動画コンテンツ例
◇参考
・Introducing Discover(Snapchatのブログ)
・How top publishers are using Snapchat(Digiday)
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/413570000
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/413570000
この記事へのトラックバック