清水大輔、山田優
2015年2月6日05時07分
過激派組織「イスラム国」による残酷で凄惨(せいさん)な動画や画像がインターネット上で拡散している。小学生もスマホを持つ時代、子どもへの影響を心配する声があがる。どうしたらいいのか。
先月の湯川遥菜さん(42)に続き、今月1日、ジャーナリスト後藤健二さん(47)を殺害したとする映像がネット上で公開された。ひざまずく後藤さんの横にナイフを持った黒ずくめの男が立ち、英語で「安倍(首相)よ。このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても殺されることになる」などと話し、男性の首にナイフをつきつけた。その後、遺体とみられる画像が映し出される。4日にはヨルダン軍パイロットの男性が屋外のおりの中で火を付けられ殺害される映像も公開された。
動画サイト・ユーチューブを運営するグーグルの日本法人は「性的なもの、暴力的なもの、児童を危険にさらす行為など、規定するガイドラインに違反していると報告があった動画やチャンネルは、削除やアカウント停止などの対応をすることがある」と説明。実際、「イスラム国」による殺害映像はすぐに削除された。
ただ、ほかの検索サイトなども同様に削除するなどしているが、一度ネット上に出てしまうと、コピーが次々に拡散してしまう。完全に消すことは難しい。5日現在も閲覧可能な状況が続いている。
映像が簡単に見られるスマホ。子どもたちはどれぐらい持っているのか。内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、青少年が持つ携帯かスマホのうち、2011年度は0%だった小学生のスマホの割合は、13年度には13・6%に。高校生は11年度の7・2%から13年度は82・8%に急増した。
■まずフィルタリング
残忍な動画などを子どもの目に触れさせないためにはまず、有害サイトを自動的に排除する「フィルタリング」が重要だ。
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