ECB、ギリシャ国債への適格担保規定の特例措置解除
[フランクフルト/ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、ギリシャ国債および同国が保証する証券について、担保として認める特例措置を11日から解除することを決めた。特例措置の解除で、ギリシャ中央銀行が国内行への資金供給を担うことになる。
ECB内では多くが、支援と引き換えに約束した改革をギリシャが破棄するとみており、こうした状況を踏まえた上で判断した。
わずか数時間前には、ギリシャのバルファキス財務相とドラギECB総裁が会談していた。
ECBは同時に、ギリシャ中銀を通じた国内銀向け緊急流動性支援枠(ELA)の承認を更新。この枠組みを通じて、ギリシャ中銀は国内行に資金を供給することになる。
ギリシャ中銀は今後数週間、銀行に巨額な資金を供給する必要に迫られる見通し。中銀が最終的に困難に直面した場合、介入する役割を担うギリシャ政府にその余裕はない。
ギリシャの新政権は債務問題について、ユーロ圏の関係国から譲歩を引き出そうと模索していたが、ECB側はこうした要望を事実上、拒否した。
今後はギリシャの銀行が困難に直面する見通し。銀行筋によると、急進左派連合(Syriza、シリザ)が勝利した総選挙後の預金流出で、ギリシャでは既に2行がELAを通じた支援を受け始めた。
ギリシャのチプラス首相とバルファキス財務相は、債務問題に関する新たな合意への支援を取り付けるため、欧州各国を巡り、首脳らと会談した。 続く...
ギリシャ、もう命令に従わない
ギリシャのチプラス首相は「宿題をやりなさいとの説教を聞き入れる惨めなパートナーでもない」と語り、欧州と対決する姿勢だ。
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