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 香港でインフルエンザが猛威をふるい始めた。今年はA香港型(H3N2)が流行しており、香港メディアによると、今年に入ってから5日昼までに126人が死亡。昨年冬の死者数133人に迫る勢いだ。死者の9割が65歳以上の高齢者という。

 衛生当局によると、先週の重篤患者は64人で、統計のある2011年以降、1週間の数としては最も多かった。入院患者は1月だけで約4千人にのぼる。当局は3月末まで流行が続くとみており、警戒を呼びかけている。今後ピークが来れば、死者は600人に達すると予測する専門家もいる。

 最近の香港では13年冬、29人がインフルエンザで死亡、14年冬には133人が死亡した。11年より前の正確な統計はないが、地元大学の推計によると、インフルエンザが猛威をふるった00、04、05、07年には800~1千人が死亡したとみられている。