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原発 格納容器の内部調査ロボット公開2月6日 6時18分
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が高く人が立ち入ることができない格納容器の内部の状況を調査するため、大手電機メーカーなどが開発したロボットが茨城県日立市で公開されました。
このロボットは、日立市にある「日立製作所」の子会社などが開発しました。
長さ20センチ余り、幅30センチ、高さ10センチほどの大きさで、カメラと線量計、それに温度計が搭載され、遠隔操作で動きます。
発電所の格納容器につながる細い配管の中を移動できるよう棒状の形に変えられるのが特徴です。
5日は、福島第一原発の1号機を想定した訓練が行われ、ロボットはまず、棒状の形になって、長さおよそ5メートル、直径10センチほどの管の中を通り抜けました。このあと元の形に戻って、およそ5メートル下の床に到達し、凸凹した床の上もスムーズに移動していました。
このロボットは、早ければ、ことし4月か5月にも、実際に福島第一原発1号機の格納容器の内部の状況の調査に使われる予定だということです。
ロボットを開発した日立GEニュークリア・エナジー原子力設計部の高橋良知主任技師は「格納容器の内部を自走しながら調査するロボットを投入するのは初めてとなりますが、さまざまなデータを取得し廃炉に向けた作業に役立てていきたい」と話していました。