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米長官 ロシアは停戦に向け具体的な行動を2月6日 5時41分
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ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が激しさを増すなか、アメリカのケリー国務長官がウクライナでポロシェンコ大統領と会談し、親ロシア派の後ろ盾となっているロシアに対し、停戦合意の実現に向けて具体的な行動をとるよう呼びかけました。
ウクライナ東部では、去年9月に政府軍と親ロシア派が停戦に合意しましたが、ことしに入り、戦闘が再び激しくなっていて、国連によりますと、今月1日までの3週間だけで224人が犠牲になっています。
こうしたなか、アメリカのケリー国務長官が5日、ウクライナの首都キエフを訪問してポロシェンコ大統領と会談し、東部の情勢について意見を交わしました。
会談のあとケリー長官は、ロシアから国境を越えて兵士や武器が入っていると非難したうえで、「ロシアは一刻も早く、真の停戦に向けて取り組まなくてはならない。それは文書やことばではなく、具体的な行動で示されるものだ」と述べ、停戦合意の実現に向けて具体的な行動をとるよう呼びかけました。
そして、停戦ラインから重火器を撤収し、ウクライナから兵士や武器を引き揚げさせるよう強く促しました。
ウクライナ東部の情勢を巡っては、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領も5日キエフを訪問し、ポロシェンコ大統領と会談したあと、6日にはモスクワでロシアのプーチン大統領と会談することになっており、各国の調停の動きが活発化しています。