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事故機、左エンジン2度交換=航空当局、同型の検査要求―台湾

時事通信 2月5日(木)18時54分配信

 【台北時事】台湾・台北の松山空港を離陸した復興航空(トランスアジア航空)の旅客機が墜落した事故で、地元メディアは5日、事故機が2014年に故障で左エンジンを2度交換していたと報じた。機長は離陸直後、管制塔との交信で「エンジンが停止した」と伝えており、専門家も事故との因果関係に関心を寄せている。
 事故機は、フランスとイタリアの合弁企業が製造したプロペラ機のATR72型。14年4月に納入のためフランスから松山空港に向かう途中、左エンジンに不具合が生じ、マカオで交換した。さらに運航開始後の同年8月にはオイル漏れの疑いで再び左エンジンを取り換えたという。
 事故機は墜落前に機体を左に大きく傾けて低空を飛行していた。5日付の台湾紙・中国時報によると、専門家は「左エンジンの出力が右側より明らかに低く、これが機体を傾け、墜落を招いた」との見方を示した。
 復興航空のATR72型機は14年7月、離島・澎湖島で墜落し、48人が死亡した。台湾の航空当局は1年以内に墜落事故が2度発生した事態を重く見て、4日夜に台湾の航空会社に対して同型機の全面検査を要求した。 

最終更新:2月5日(木)18時59分

時事通信

 

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