行為の様子が動画で手に取るように分かったことから、まずは、どんな罪になるか分析がスタート。
「店内で騒いだことは営業妨害だろうな」「店員が他の客の迷惑になるから出ていけと言っているのに応じなかったのは不退去罪に当たる」「ペットボトルを投げつけたのは当然、暴行罪だ」
ほかにも、店員の顔が映った動画を勝手に投稿した行為は肖像権侵害▽複数人で退路をふさぐ形での威圧は逮捕監禁罪▽たばこの要求は恐喝罪-などと適用の可能性がある罪名が相次いで指摘された。
これだけでも、男女らは自分たちがやってしまった行為について、大いに不安を感じたことだろう。しかし、ネット民の追及は、それだけでは終わらなかった。
動画には、店員らだけではなく、男女らの顔も一部映り込んでいた。また、ネット上には、男女らの知り合いによる、事件についての発言もみられた。そのため、これらを手掛かりにして、男女らの素性の割り出しが行われたのだ。
ネット民の驚くべき捜査力で、素性はあっという間に判明した。男女らは、氏名や年齢、勤務先だけでなく、それぞれの人間関係や勤務先での評判までも掲示板などにさらされることに。女子高校生が含まれていたとも指摘され、ネット上は完全に「祭り状態」になっていた。