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【イスラム国事件】
首相、憲法9条改正に意欲 「命と財産守る任務、全うするため」
安倍晋三首相は3日の参院予算委員会で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害したとみられる事件に関し、「自民党は(憲法改正草案で)9条改正案を示している。なぜ改正するかと言えば、国民の生命と財産を守る任務を全うするためだ」と述べ、9条改正に意欲を示した。
政府は3日の閣議で、事件に関する一連の政府対応について「あらゆる手段を講じてきている。対応は適切であったと考える」とする答弁書を決定。首相は予算委で、政府対応の検証について「公表できないものもあるが、今後のテロ対策に資するものは公表したい」と強調した。
また、岸田文雄外相は予算委で、後藤健二さん(47)が拘束されたことを昨年12月3日に確認したと明らかにした。「犯行グループからのメールについて(後藤さんの家族から)連絡を受け、何者かに拘束されたことを認知した」と述べた。ヨルダンの現地対策本部の態勢は三十数人だったと説明した。