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ヨルダン軍 「イスラム国」に大規模空爆
2月6日 5時59分

イスラム過激派組織、「イスラム国」にヨルダン人のパイロットが殺害されたことへの報復として、ヨルダン軍は5日、数十機の戦闘機が参加してイスラム国の拠点に対する大規模な空爆に乗り出し、今後、テロ組織の壊滅に向けてアメリカ軍などとの協力を強化していくものとみられます。

「イスラム国」に拘束されていたパイロットが殺害されたことが明らかになったのを受けて、ヨルダン軍は5日、イスラム国の拠点に対する空爆に乗り出しました。
ヨルダンの国営テレビは、F16戦闘機が空軍基地から次々に飛び立ったあと、「イスラム国」の拠点とみられる建物に攻撃を加え、黒い煙と共に炎が上がる様子を繰り返し放送しました。
ヨルダン軍によりますと、作戦には数十機の戦闘機が参加し、「イスラム国」の武器庫や訓練施設などに空爆を加えたということです。軍は空爆を行った場所を明らかにしていませんが、中東のメディアは「イスラム国」の最重要拠点があるシリア北部のラッカで攻撃を行ったと伝えています。
ヨルダン国内では5日も、首都アンマンでパイロットの追悼集会が開かれ、参加した人たちは「『イスラム国』を壊滅せよ」と口々に叫んでいました。
パイロットが残酷な方法で殺害されたのを受け、国民の間からは政府に対し最大限の報復を行うよう求める声が広がっており、ヨルダン政府は今後、「イスラム国」の壊滅に向けてアメリカ軍などとの協力を強化していくものとみられます。

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