ゲーム音楽を作る際に知っておきたい「コード進行」の基本的な流れ

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ゲーム音楽を作る際に知っておきたい「コード進行」の基本的な流れ
   

今日からゲーム音楽の作曲を本格的にするため、以前の復習をかねて、「コード進行」について紹介します。何をするにもまずは基本が大事になりますので、これを知った上で実際の作曲に生かしてください。

コード進行の基本的な流れ(ガテンツ)

ダイアトニックコードのT→SD→D→Tの流れが王道のコード進行です。
T(トニック)
SD(サブドミナント)
D(ドミナント)
000ddsd

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ドミナント・モーション

ドミナント・コード(D)にセブンスをつけて、トニックに移動する流れのことを「ドミナントモーション」といいます。
例G7→C
00008

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代理コード

T(トニック)、SD(サブドミナント)、D(ドミナント)の代理コードを使うとコードの流れを変化させることができます。
基本コード 代理コード
トニック(T) C E、A
ドミナント(D) G B
サブドミナント(SD) F D

例えば、ドミナントGの所を、Bで置き換えたり
サブドミナントFの所をDで置き換えたりできます。


ツーファイブ

Ⅱ(D)→Ⅴ(G)への流れ。
ルートの4度上進行(強進行)になるため音程が安定する流れになります。

000dd


セカンダリー・ドミナント

元のコードの4度下のセブンスコードを利用すること。
借用和音とも呼ばれます。
例えば、Cのセカンダリー・ドミナントはG7です。Dm7のセカンダリー・ドミナントはA7です。
G7→C、A7→Dm7の流れでコードを進行します。

これを使えば色々なコードを使えるので曲にメリハリがつきます。


転調

同じ長調・短調だれでは曲がマンネリ化するので、途中で調を変えることができます。
これを「転調」といいます。
何の調に展開したいか決まれば、その前に「ドミナント・モーション」を使えば「転調」できます。

例、E♭に転調したい場合

E♭をトニックと考えると、ドミナントは「B♭7」になります。
ですので、B♭7→E♭のような流れを作ってあげればスムーズに移動できます。

またドミナントの「裏コード」を使うこともできます。
「B♭7」の裏コードは「E7」
ですので、E7->E♭のようなカタチもできます。
000ddd

photo by: Andy Buscemi