勤務先では昼休みに30分程寝るのだが、久しぶりに白昼夢を見た。
暗い夜道を歩いていると、向こうから車のヘッドライトのような光が迫って来る。
そして真正面に来ると、光を遮るように人影が現われるが逆光で姿を確認できない。
しばらくの沈黙の後、突然話し掛けてきた。
「大丈夫だと言った筈だ、何を迷う」御内裏さまの声だ。
「悪しきものに惑わされ、それを軽々しく口にする者はその言葉の返しを自らが受ける」
そう言い放つと光の中に影は吸い込まれるように消え、同時に真っ白になり目覚める。
これは昨日の自分の短絡的な憤りへの返答なんだと理解した。
自分勝手な感情で否定的な気持ちになったが、過去の神も仏も信じない自分が出た。
自分にも悪しきものに惑わされている部分が存在する。
今でも暴力的、怒りに任せた感情を強く抱く時があるし表にも出してしまう。
これは、それらから自分を切り離す為の助言なのかもしれない。
最初の言葉は、御内裏さまの言葉に二言は無い、
だから、自分が迷う必要は一切無いと言う意味なのだろうか?
午後8時頃帰宅、自分の部屋で着替えていると、ネコのまーくんとやっくんが、
部屋の前で鳴きながら前足でドアをこすりつけて開けろと意思表示している。
ドアを開けるとまーくんがしっぽを立てて飛び込んで来て、
自分の足元に絡み付いてぐるぐる回る。
やっくんはしっぽを下げ、遠慮気味に部屋の中を伺っているだけだった。
しかし、まーくんの鳴き声はガレている、やはり風邪だったようだ。