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仏独首脳 ウクライナ本格調停へ2月6日 0時15分
ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の激しい戦闘が続くなか、フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は、ロシアとウクライナを訪問して両首脳と会談し本格的な調停に乗り出す方針を明らかにしました。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の戦闘が激しさを増していて、市民の犠牲が増え続けています。
こうしたなか、フランスのオランド大統領は5日、パリの大統領府で記者会見し、ドイツのメルケル首相と共にウクライナの首都キエフを訪問することを明らかにしました。
このなかでオランド大統領は、「領土の保全に基づいて紛争を解決するために新しい提案を行う」と述べ、5日午後、ウクライナのポロシェンコ大統領と会談したあと、6日にはロシアのモスクワを訪れてプーチン大統領とも会談し、本格的な調停に乗り出す方針を示しました。
またオランド大統領は、「ロシアが親ロシア派に行っているように、政府軍に防衛のための武器を供与するという選択肢もあるが、暴力の拡大を阻止するためには話し合いこそが重要だ」と述べ、最後まで外交努力を続けるべきだという考えを示しました。
国連によりますと、戦闘が始まった去年4月からの死者は5300人を超えていて、即時停戦が求められるなか、アメリカのケリー国務長官もウクライナに入るなど、各国による調停が活発化しています。