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独とギリシャ 「緊縮策」巡り溝埋まらず2月6日 0時15分
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財政緊縮策の見直しなどを掲げるギリシャの新政権と、最大の支援国であるドイツの財務相がベルリンで会談しましたが、ドイツ側は従来の緊縮策を継続するよう求めて意見の違いは埋まらず、ギリシャ政府に対する圧力が一段と強まっています。
ギリシャのバルファキス財務相は、ギリシャの新政権の閣僚として初めてドイツを訪問し、5日、ベルリンでショイブレ財務相と会談しました。
会談後の記者会見でショイブレ財務相は、ギリシャ側が求めている財政緊縮策の見直しなどについて、「集中した議論を行ったが、意見の一致には至らなかった」と述べ、溝が埋まらなかったことを明らかにしました。
そのうえで、「これまでの緊縮策や支援の枠組みを変更するのなら、事前に各国に同意を得る必要がある」と述べて、ギリシャに対し緊縮策を継続するよう求めました。これに対しバルファキス財務相は、「われわれには解決策を見つけるための時間が必要だ」と述べ、支援の枠組みの延長などを求めていく考えを示しました。
ギリシャを巡っては、ヨーロッパ中央銀行が、財政再建などの取り組みが後退するおそれがあるとして、ギリシャ国債を担保に金融機関に資金を供給してきた特例措置を解除すると発表しており、ギリシャ政府に対する圧力が一段と強まっています。