アイドルの曲はなぜ売れるのか。
以前の私には理解出来ないものでした。
私は、ブログのデータや見解をなんの先入観もなしに見てほしくて、とくに年齢や職業などを明記していません。(隠してるわけではないので、聞かれたら全然答えるんですが。)なので「自分語り」(アイドルをみてる自分に焦点を当てる)は、してこなかったのですが、次の考察記事がかなり時間がかかってしまいそうなので、今回は「自分語り」をしてみようと思います。考察記事を期待してた方ごめんなさい。
たいそうな題をつけましたが、大した内容ではなく、当たり前のことしか書いてないのであしからず。
私は元々邦楽ロック好きでした。皆さんが知ってる所でいうとアジカン、ELLEGARDENなどやインディーズバンドもよく聴いていて、フェスやライブ等も1人で行くぐらい結構なサブカル女子でした。ちなみにですが、私のしいなという名前は本名ではなく、椎名林檎さんから頂いています。当時のジャニーズの曲のイメージは決していいものではありませんでした。
ジャニーズのシングルって、応援歌、失恋ソング、ありきたりの言葉を並べただけの個性のない曲、個性はあるけど結局何を伝えたいのかよく分からない曲ってイメージで、もし今ジャニーズにはまってなかったら、「抱いてセニョリータって聞いた人の誰の助けになるんだろう。」や「ナンバーワンよりオンリーワンとかそれ信じて育った子どもどうなるの。」とか思っていたと思います。
というのは、ほとんどのアイドル曲は人に作ってもらったものだということ、そして全員の声が一斉にのるっていうのが当時耐えられなかったのです。全員で歌ったら歌い方でみえる曲の意味(その人がどういう風に歌詞を解釈してるか)などが分からないし、どのグループも同じように聞こえ、誰が歌っても一緒に思える。それなのに、オリコンでは常に上位にいて、Mステに出てるアイドル達は“今週の1位”と紹介され、ひょうひょうと「ありがとうございまーす。」と言っている。音楽の価値が正当に計られてないという、本業の人が報われない悲しさにがっくりしてました。
余談ですが、ジャニーズアンチの人の一部は、これらのジャニーズの“中途半端”感からくるものではないかなと思います。我々からすると「歌やダンス、演技、バラエティー全てこなしてすごい!しかもかっこいい!」となりますが、端からみると「浅く広くやってる」のに「CDが売れ、役は主役級」で、それ一本でやってる人に一見失礼にみえるからだと思います。しかしそんなことはないというのは、外からだと分かりにくいし、アイドル本人がその努力を語ってる場面を見ると逆にむかつくものです。
話を戻しますが、現在私のケータイにはV6やKinKi Kidsが入っており、彼らのCDを買います。なぜアイドルのCDはこんなにも売れるのか。ジャニーズを好きになり初めて気づきました。単純なことですが、好きな人が歌ってるから、好きな人の歌声を聞きたいからみんな買うのだと。私は今まで、この曲いいな→このアーティスト好きだ、という流れだったのですが、好きな人の歌はこれほどもの破壊力なのかと知りました。イヤホンから好きな人の歌声が聞こえてきて、いつでも自分に寄り添ってくれるってこんな幸福なことはありません。私は応援ソングは苦手なのですが、V6が「疲れたら休めばいい」と言うなら、「わー!ありがとー!休むー!!」となります。職場の上司や学校の先生に言われた「がんばれ」より、好きな人の「がんばれ」は何倍も頑張れるものです。好きな人の言葉はいつでも有り難く、なにより説得力があり、自分の支えになります。
もちろん、その他にもCDを買う理由はあると思います。たとえば音楽は唯一メンバーを繋げるものだということなども大きいかもしれません。唯一というのは言い過ぎかもしれませんが、V6は特に音楽番組ぐらいしか全員の集まった映像を見る機会がほぼないので、音楽の存在はとても大きいと思います。それだけではなく、ファンとグループを繋げているのも音楽だと思います。コンサートなどに行くと、いかに彼らが音楽を大事にしてきたか分かります。*1
そもそも、シングルのA面こそインパクトのある曲が多いと思いますが、音楽のプロたちが作っているので、音楽的に価値がないわけがありません。
個人的な好みでいうと、V6の楽曲では90年代に発表したユーロビート系のちょっとうるさいのが好きです。「GENERATION GAP」と「シュガーナイトメア」は、おしゃれだなぁと気に入っていたら、藤井フミヤさんやさわおさんが作っていて驚きました。
色々な理由でCDを買う人がいると思います。いつも活力をくれるアイドルにお礼の意味で買う人。売上を増やして少しでも彼らが表現したいものを作れるように支援したい人。ふと曲が気になって買う人。もう習慣になってる人。
アイドルの曲は、アイドルが歌うことに意味があるということに気づけただけでも、ジャニーズを好きになってよかったなと改めて思います。