2015年2月5日20時03分
過激派組織「イスラム国」の邦人人質事件を受け、愛知県内のモスク(イスラム礼拝所)に嫌がらせの電話が相次いでいたことが5日、わかった。後藤健二さん(47)の映像が公開された1日に集中し、「殺す」という脅迫電話もあったという。
同県一宮市の礼拝所「尾張一宮マスジド」には1日夜、男の声で「kill you Islam」などと語る電話があった。これまで「事件をどう思うか」という問いかけの電話はあったが、攻撃的な内容は初めてだったという。
名古屋市中村区にある「名古屋モスク」には同日、「日本の敵だ」などと書かれた電子メールが届いた。嫌がらせ電話も5、6件相次ぎ、男の声で「日本から出て行け」「おまえらはゴミだ」などと話していた。モスク関係者の家族構成に言及するなどの悪質な内容もあったという。
翌日以降は嫌がらせはないとして、いずれのモスクも被害届は出さなかった。逆に励ましの電話も多く寄せられているという。
名古屋モスク代表のクレシ・アブドルワハブさん(57)は「私たちは全く違う。誤解しないで欲しい」と訴えた。
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朝日新聞国際報道部
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