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1400人の英少女が性的標的、パキスタン系が白人狙い売買 報告がイスラム社会に衝撃

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1400人の英少女が性的標的、パキスタン系が白人狙い売買 報告がイスラム社会に衝撃

 【ロンドン=内藤泰朗】英中部ロザラムで、昨年までの16年間に1400人以上の子供が組織的な性的虐待を受けていたとの調査報告が公開され、地元政治家や警察への批判が高まっている。主に白人の少女を狙い人身売買をしていたとして、パキスタン系の男ら約10人が訴追されており、英国内のイスラム移民社会にも動揺が広がっている。

 独立した専門家がまとめて8月26日に公開された報告書によると、虐待者たちは性的な欲求を満たすため、家族と離れ、施設に入れられた白人の少女たちに接近。贈り物や酒、麻薬を与えて強姦した後は、暴力を振るったり銃を突きつけて脅したりして口を封じていた。ガソリンをかけて火を付けると脅迫したり、11歳の少女を多数で強姦した例もあったという。

 被害者にはパキスタン系など非白人の少女たちもいるが、報告書は、イスラム社会での村八分を恐れて告発できない可能性があるとして改善を求めた。

 問題が長く放置されてきた背景については、ロザラムのパキスタン系地方議員らが問題解決を妨げていたと説明。議員らは、事実を公にすれば人種差別をあおり、反移民など過激な政治勢力が台頭すると懸念を示していたという。

 しかし、英メディアは「地元当局が人種問題を避け、対応を怠ってきたことが問題を深刻化させた」などと批判している。

 人口約25万のロザラムで、パキスタン系は約3%を占める。

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