斉藤佑介、今村優莉
2015年2月4日23時32分
憎しみあいは報復の連鎖しか生まない。争いをくい止めよう――。過激派組織「イスラム国」による人質殺害や、対抗するヨルダン政府の死刑執行を受けて、多くの人が声をあげている。それこそが、ジャーナリストの後藤健二さんが命をかけて伝えたかったことだ、と。
後藤さんが殺害されたとみられる映像が公開され日の翌2日午前、NHKの情報番組「あさイチ」開始15秒後。司会の井ノ原快彦さんと有働由美子アナウンサーの会話が途切れると、柳澤秀夫解説委員が語り始めた。「冒頭なんですけど、すいません」。オープニングのBGMが消えていく。
ニュースではテロ対策とか、(中略)今、声高に色々と議論され始めているんだけど、ここで一番、今僕らが考えなきゃいけないことは、後藤健二さんが一体何を伝えようとしていたのか、ということ。戦争になったり、紛争が起きると弱い立場の人たちが、そこに巻き込まれてつらい思いをするということを、彼は一生懸命伝えようとしていたんじゃないか――
1分5秒の解説だった。
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