ライフハッカー編集部 - MacOS 10:00 PM
ゼロから復習!MacのSpotlight検索を万能ツールにする『Flashlight』活用法
FlashlightはMac OS X Yosemiteの標準検索ツール「Spotlight」にさまざまな検索機能を追加する、お役立ちソフトです。そして今、このアプリは完成度を高め、さらに多くのプラグインも加わったことで、驚くほどパワフルに成長を遂げています。ではさっそく、設定の方法や便利なプラグインの数々をご紹介していきましょう。
そもそも『Flashlight』って何?
Flashlightは、一見するととてもシンプルなアプリです。その機能は、Yosemiteに標準装備されているSpotlight検索にカスタム検索のプラグインを追加するというものです。多くの意味で、その仕組みはMac向けユーティリティー『Alfred』の無料版に似ています。しかし、AlfredがSpotlightを完全に置き換えてしまうのに対し、Flashlightの場合は、標準ツールのSpotlightと連動するところが大きな違いです。そのため、超高速の検索結果表示、ネイティブの検索機能など、Spotlight検索のメリットはFlashlightを使ってもそのまま生かせるのです。
とはいえ、Flashlightのキモは何と言ってもプラグインです。Flashlight単体なら、数クリックでダウンロードからインストールまで済ませられますが、このアプリを本格的に活用したいなら、目的に合ったプラグインを見つけ出し、使い方を覚えなければなりません。
新規のプラグインは3つの方法でインストールできます。まずはFlashlightの公式サイトで必要なプラグインを検索し、そこからインストールする方法があります。また、Flashlightアプリを立ち上げて、認証済みのプラグインから探す方法もあります。また、「.BUNDLE」ファイルを~/Library/FlashlightPlugins
ディレクトリにドラッグすれば、手動インストールも可能です。それだけでなく、「Python」に関する多少の知識がある人なら、プラグインの自作も簡単にできます。
プラグインは山ほど選択肢が用意されていますが、この記事では米Lifehackerのお気に入りを紹介しましょう。
Macのシャットダウン、再起動、スリープ
「Shutdown」プラグインは、その名前から予想されるとおりの機能を持っています。「shutdown」「restart」「logout」「sleep」「lock」「screen saver」といった単語をSpotlightの検索欄に入力すると、それぞれのコマンドが実行されるというものです。これらのオプションをアップルメニューから選択するのもそれほど面倒な作業ではないですが、キーボードからアクセスできるのは便利ですね。
『iMessage』のメッセージ作成
「iMessage」プラグインを使うと、Spotlightから素早くiMessageのメッセージを作成できます。やりかたも簡単で「text [宛先], [メッセージ]」と入力するだけです。ただし、宛先のあとに「,」を入れるのを忘れないようにしましょう。これがないと、プラグインはどこまでが宛先でどこからがメッセージ本文なのかがわからなくなってしまいます。
絵文字やUnicode文字を検索
「Emoji Search」と「Unicode Search」はUnicode文字や絵文字を検索してくれるプラグインです。標準の文字ビューアから探すより、ずっと楽に目的の文字が見つかるはずです。「emoji [検索語]」or「unicode [検索語]」と入力するだけ済みますし、お目当ての文字が見つかったら、Enterをタップしてクリップボードにコピーできます。
メール送信
先ほどのiMessageプラグインと発想は同じ。「Send Email」プラグインを使うと、Spotlightから手早くメールを作成できます。「send an email to [宛先の名前] saying [メール本文]」あるいは「send an email to [メールアドレス] with the subject [件名] saying [本文]」と入力しましょう。
4日分の天気予報を表示
「Weather」はその名の通り、Spotlightに天気予報を表示させるプラグインです。「weather [都市名]」と入力するだけで、今後4日間の天気予報がわかります。
『リマインダー』に新規項目を追加
「Remind Me」は、『リマインダー』アプリにToDo項目を簡単に追加してくれます。使い方も簡単で、「remind me to go to lunch with Bob at 11:30 am on January 11(「1月11日11:30amにボブとランチに行くのをリマインド)」あるいは「remind me to eat dinner tomorrow at five(明日5時に夕食を食べるのをリマインド)」のように、リマインダーに入力すべき事柄をSpotlightに打ち込むだけです。
Google検索
「Google Search」はGoogle検索の結果をSpotlightに表示させるもの。Spotlightにも、もともとGoogle検索のオプションが備わっていますが、このプラグインを使うほうがずっと手軽です。「Google [検索語]」あるいはもっと簡単に「g [検索語]」と入力するだけで、何でも検索できます。通常のGoogle検索だけでなく、「Google Maps」「Google Images」「Google Translate」用のプラグインもあります。いずれの場合も、検索結果をクリックすると、デフォルトに設定してあるブラウザで、該当のページが表示されます。
『ターミナル』でコマンドを実行
「Terminal」を使うと、Spotlightからターミナルのコマンドを実行できます。使いたいコマンドを入力するだけで、ターミナルが開き、そのコマンドを実行してくれます。
米Lifehackerのサイト内検索
原文筆者はここでさらに一歩進んで、米Lifehackerの記事を検索するプラグインを2種類作ってみることにしました。このプラグインでは米LHサイトの(正直なところあまり出来が良くない)検索エンジンを使用しました。こちらはGoogleのサイト内検索を利用したものです。どちらの場合も、「lifehacker [検索語]」あるいは「lh [検索語]」と入力してください。プラグインのインストールには、まずZIPファイルを解凍し、「.BUNDLE」ファイルをあなたのMacの~/Library/FlashlightPlugins
ディレクトリにドラッグしてください。ただし、両方のプラグインを同時にインストールするとトラブルの原因となるので、どちらか片方にしましょう。
Thorin Klosowski(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)