近くて遠い横須賀、正しくは逗子、葉山、横須賀、天気がいいので車を出してみた。
カーナビをセットしても衣笠交差点までは一本道なワケで、そのまま海岸沿いを走るか、東京湾に抜けるか、で、今日は東京湾に抜けて。
麺屋こうじ@横須賀市根岸町、2007年12月オープン、ネット情報では大和麺学校卒業とのですが、自家製麺なんですね。
店先の道路は片側二車線にはちょっと足りない道幅で、だからと言うわけではないでしょうけど10時から15時までは駐禁が解除されています。
クルマでラーメンを食べに行くことが少ないので、その辺りがちょっと苦手で、深く考えずに近くのコインパーキングにクルマを停めました。
店先には数人の外待ち、店内から出てくるお客さんと足し算引き算しながら店内に入ると、思っていたのよりずっと広い客席です。
カウンター10席に4人掛けテーブルが3卓、圧倒的に家族連れが多い中を一人客、ま、いいかと券売機に向かいます。
メニューは塩、醤油、味噌、担々麺、タンメン、つけ麺と沢山用意されていて、他に曜日限定、月替り、等も用意されています。
月替りは末日切り替えではなく、定休日の火曜日に合わせて「第一水曜日から翌月月曜日まで」の販売と合理的。
店内に待ち席が4席ほどあり、空いた席の状況で一人客は複数人客を追い越すことがあるようです。
麺は中盛りまで無料ですので、食券を渡す時に確認されましたが、お断りしました。
お冷やはセルフでエレンイオン水、麦茶、レモン水の三つが用意されていて、エレンイオン水とレモン水は確認しましたが、麦茶は飲み損ないました。
卓上には二種類のレンゲが用意してあり、片方が小さい子供用なのではなく、両方大人用で、磁器製とプラスチック製。
たまたまではなく、お冷やが用意されているスペースに約30個づつ置いてあり、店主さんに「口当たりが違うからですか」と聞きたかったなあ。
程なくして讃岐風塩ラーメン630円。
メニューに合わせて何種類か用意してある自家製麺の真ん丸い中太麺、するするっと手繰れる喉ごしの良さ、美味しいですねえ。
塩気の強いスープは白口煮干し出汁に、鶏ガラ、豚ガラスープも合わせてあって味を安定させています。
券売機左上メニューがこんなに塩っ辛くて良いのかと思いましたが、「三杯の茶」なのか、一口目は塩気が強く感じたけど、だんだん柔らかくなっていく。
チャーシューはたまたまなのかかなり厚く切り分けられていて、箸でなんか切れないけど、とても美味しい。
目の前の厨房ではスープ毎に温める小鍋を変えて一杯分づつ温めていて、一体何種類の小鍋を使っているのか数えている内にスープが飲み終わってしまって。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
次のお店をカーナビにセットすると、12分、そんなに近いんだっけ。
クルマは東京湾沿いを走り、海の向こうに房総半島が見えます。
房総半島、随分食べに行っていないなぁ、行きたいなぁ。
麺屋庄太@横須賀市津久井、津久井浜駅が目と鼻の先、お店の駐車場はちょっと遠い。
2012年3月17日オープン、店主さんは『横横家』や、『なんつッ亭』での修業経験もあるそう。
13時半過ぎで外待ち数人、先に食券を買うシステムで店内に入ると店主さんらの元気の良い挨拶があり、こちらもこんにちわと軽く会釈すると、初対面(のはず)なのにどこかで会ったことがある目をしている。
そんなはずはないと予断を振り払って券売機へ、らぁ麺にするか中華そばにするかと考えながら味噌ラーメンにしました。
いったん外に出て、しばらく待って呼ばれて店内に入ると、空いていたのはほぼ店主さん目の前のカウンター席です。
何故か会釈され、私は単なるラーメン好きなので、きっと誰かと見間違えているのだと思う。
カウンター7席に4人掛けテーブルが2卓、こちらも家族連れのお客さんが多いですね。
厨房を眺めると大きな羽釜が二つ、ぐつぐつと身体を揺らしていて、思わずカメラを向けようかと思いましたが、厨房にはあってはいけないモノが写ってしまうかも知れないので、記憶に留めるだけにしました。
卓上には四川豆板醤、おろしニンニクのボトル、この調味料を使う必要のあるメニューは券売機に見当たりません。
横須賀ナンバーワンのラーメン屋に似つかわしくないように思えますが、これは修行元のラーメン屋での修業を忘れないように、だと思う。
厨房を眺めてみると、麺茹で、の前にスープを丼に注ごうとしています。
例の小鍋をかんかんと羽釜に打ち当てながらさっとすくって丼に注ぎ入れる時の店主さんの目、一度も瞬きしない。
一滴だって見逃さないようにじっと見つめている目、怖いくらいに厳しい目つきに見えますが、瞳の奥から温かみが伝わってくる。
この人は誰よりもラーメンを愛している、誰よりもだ。
私の知っている限り、こういう目をしていたのは山岸一雄さんと、河原成美さんだけ。
茹で上がった麺をスープに入れる時も瞬きせず、相手(ちょっと違うけど)が瞬きしないと自分も瞬きできず。
そんな店主さんを見ていたら、狭い厨房の東池袋のラーメン屋で食べた特製もりそばを思い出してしまい。
「お待たせしました」と声を掛けられてハッとすると女性店員さんが運んできてくれたラーメンが目の前に。
知らないウチにスタンド攻撃を受けていたようだ。
味噌Black2015並900円。
豚骨ベースの味噌ラーメンにマー油?このマー油は香り高いけれども味噌の香りを邪魔していない。
驚きの太麺、噛むのにチカラが必要なくらいで、でもこの位でないと味噌にもマー油にも負けてしまうな。
味噌ダレは三種類をブレンドされていて、予め知っていたから分かったけど、知らなければ一つの味噌を使っているとしか思えない味わい。
チャーシュー、茹でモヤシ、クラッシュナッツがたっぷり掛かっている。
スルッと食べてしまってご馳走様、ああ、美味しかった。
この後、もう二軒(二杯)を予定していて、お腹には余裕があるけど心に余裕が無くなってしまい、そのまま帰ることにしました。
いつも帰りは西日が眩しいし、所々渋滞しているし、安全第一で運転せねば。
帰宅して、久し振りに揚げ物料理。
冷凍された味付きのチキンナゲットを油で揚げただけなので、とても料理とは言えないか。