大西元博
2015年2月4日07時33分
「アイドル全盛期」と言われる中で、人気グループの「東京女子流」がアイドルの看板を下ろし、アーティスト宣言をした。アイドルライブには出演せず、握手会なども控える。ファンの間では、「なぜ、今、アーティストなのか」と波紋を呼んでいる。
「東京女子流」は「ガールズ・ダンス&ボーカルグループ」を標榜(ひょうぼう)しながらもアイドルイベントに参加し、握手会などのファンとの接触イベントも行ってきた。
ところが、1月5日にインターネット放送で、3月でアイドル専門誌やアイドルイベントへの登場は終了し、楽曲やライブの制作も手がけていくと発表した。アイドル風の楽曲も封印するという。
グループの制作を担当する佐竹義康さんは話す。「本来は歌やダンスで見せるアーティスト寄りのグループですが、数多くのステージに出演し、実力を鍛える機会としてアイドル活動もしました」。2010年にデビュー。武道館コンサートも実現したが、メンバーの体調不良などが重なり一時は解散も検討された。アイドルとしての活動への違和感も大きくなっていった。「作詞をはじめ音楽を基軸に自ら発信していく立場を明確にしたい」(佐竹さん)
一方、ファンには衝撃が走った。メンバーの新井ひとみに注目する40代の男性ファンは「自分がついていなくちゃ感がアイドルを応援する魅力。アーティストになると、しっかりしたお姉さんのようで張り合いがありません」。
別の男性ファンは「アーティストかどうかは周囲が決めるもの。離れるファンもいるだろうし、メンバーの年齢もまだ17歳くらい。宣言はもっと先で良かったのではないか」と心配する。
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