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ソニー 上方修正も大幅な赤字の見通し
2月4日 20時55分

「ソニー」はゲーム機やスマートフォン向けの画像処理センサーなどの事業が好調なことから、今年度1年間の業績の見通しを上方修正しましたが、最終損益の予想は依然として大幅な赤字となっています。

ソニーが4日、発表した去年4月から12月までの9か月間の決算によりますと、売り上げは前の年の同じ時期より6.3%多い6兆2692億円、本業のもうけを示す営業利益は17.5%多い1625億円となりました。
収益が伸びたのは家庭用のゲーム機やスマートフォン向けの画像処理センサーなどの事業が好調だったためで、これまで10年連続赤字のテレビ事業も欧米で販売を伸ばしました。
これに伴ってソニーは今年度1年間の業績見通しを上方修正し、売り上げを8兆円に引き上げたほか、営業損益は400億円の赤字予想から200億円の黒字に、さらに最終損益は赤字の幅が600億円縮小するものの、1700億円の赤字になると予想しています。
一方、販売不振に陥っているスマートフォンなどのモバイル事業については年間の販売台数の目標を引き下げたうえで人員削減など一段の合理化を進めるとしています。会見した吉田憲一郎最高財務責任者は「今後は画像処理センサーの技術を自動車や医療などの分野に応用するなど、成長が期待できる新規の事業の収益を拡大させたい」と話しました。

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