TIEV 松田様 いつも御世話になっております。 先般、納入させて頂き

TIEV 松田様

いつも御世話になっております。

先般、納入させて頂きました試作品ですが、
これはレーザーカットにて加工しております。
御存じだとは思いますが、
レーザーカットと言うのは、炭酸ガス、酸素等を混合して、
スコープにて照射して鉄を溶かして切断する、と言う物で、
俗に言う、精密溶断加工の部類になります。

板厚の薄い物は目立ちませんが、実質、全ての加工に、
溶断ダレが生じます。
その方向は一定ではなく、制御できるものではありません。

今回、たまたま、弊社にスペアがありましたので、
代替え納入させて頂きますが、
今後、このような現象で製品がNGになるのであれば、
弊社にて、試作加工は、困難になる旨、御了承下さい。

ワイヤーカット加工機を用いての加工であれば、溶断ダレは、ありませんが、
そのかわり、スラッジがたまるので、それを除去する際、
素材の表面が、汚くなり、めっき加工をしても写ります。
また、費用も、格段に高価になり、リードタイムも、長くなります。

ターレットパンチ加工機を用いての加工であれば、
パンチのつなぎ目に段差ができますが、上記の問題は、ありません。
が、弊社の外注先に、ターレットパンチ加工機を持っている外注先は、
現在、ありませんので、手配できません。

レーザーカット以外の試作は手配出来ず、大変申し訳ありませんが、
何卒、御理解を御願い致します。

現在、レーザーカット機にて加工しても、溶断ダレをクリアできる方法を
模索していますが、やはり、現段階よりも高価になり、時間もかかります。

上記理由により、試作手配に関しましては、
弊社も確認致しますが、そのあたりを考慮して頂ければ可能ですが、
そうでないのであれば、弊社としては、
費用も高価になり、製作リードタイムも長くなりますので、
再御見積を提出させて頂かないといけません。

上記、御確認・御検討の程、何卒、宜しく御願い致します。

豊田技研 ベトナム 清本