新技術・新製品
電通大、音と音を自在に混ぜ合わせる「スマートミキサー」開発−複数音、衝突せず混合
電気通信大学の高橋弘太准教授らは、コンピューター上で音と音を自在に混ぜ合わせる「スマートミキサー」を開発した。音を単純に足し合わせる従来手法に対し、開発手法は高度な信号処理に基づいて、音を周波数分布に変換して複数の音が衝突しないように調整しながら混合する。例えば地震などの災害時に、テレビ番組やラジオ放送の音を遮らずに明瞭な緊急速報などが流せる。
開発したスマートミキサー(電通大提供)
「スマートミキサー」と名づけた新開発の装置は、一つの音の信号を「時間」と「周波数」の2次元のグラフに変換する。各信号について同様に変換し、グラフ間を比較した上で、周波数と周波数の隙間があれば、そこに別の音の重要な部分を織り込んでいくといった信号処理を施す。
従来法では、例えばボーカルとギターの音を単純に混ぜると、ボーカルの音声が聞こえにくくなっていた。これに対し、スマートミキサーを使えば、ボーカルとギターがそれぞれ相手の邪魔をせずに、かつ引き立てられているという状態が作り出せる。
音楽制作用途のほか、車の運転中に音楽を聴く際、ナビの音声がそれを不快に遮らないようにするカーナビゲーションシステムへの応用を目指す。
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