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図書館命名権、秋田市が売却へ

 秋田市は、全5館ある市立図書館のネーミングライツ(命名権)の売却先の募集を始めた。本年度予算の市民1人当たりの図書費は約44円で、東北の県庁所在地で最下位。売却で得た財源を新刊や話題の専門書の購入に充てる方針だ。
 応募資格は、秋田市に事業所がある企業や団体。希望価格は年間60万円以上、契約年数は3年以上。命名権を獲得した企業、団体は5館に共通する愛称を付けることができる。16日まで応募を受け付け、契約開始日は4月1日以降。
 景気低迷などによる市財政の悪化で、市の近年の図書費は市民1人当たりで計算すると、40円台が続いている。東北6県の県庁所在地で、市民1人当たりの本年度予算が最も高いのは仙台市の約143円。
 秋田市の5館では、蔵書の更新が滞っている影響もあり、昨年度の5館の入館者は計61万504人と、10年前から約8万人減少した。
 秋田市立中央図書館明徳館の須磨良之副館長は「命名権導入を生かし、魅力ある図書をそろえて利用者の呼び込みにつなげたい」と話している。


2015年02月04日水曜日

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