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【日本の議論】悪問奇問なくならぬ「入試・世界史」…あまりにマニアック「作問者の良心問われる」批判も 

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【日本の議論】
悪問奇問なくならぬ「入試・世界史」…あまりにマニアック「作問者の良心問われる」批判も 

多数の参考書が並ぶ大型書店の世界史コーナー。私大世界史の難問に対応したものも少なくない=東京都千代田区の丸善丸の内本店

 「高校教科書の範囲を外れた問題がアンフェアであるのはもちろんだが、教科書の一節を丸写ししてその一部を空欄にしただけの『コピペ出題』や、自分で書いた学術論文のテーマを入試問題に転用したために異常に難しい奇問が生じるなど、作問者の良心が問われるケースも少なくない」

 青磁か白磁かの区別が重要な出題で問題用紙の写真がモノクロだった事例(26年早大文学部)や、出題文が「南ア戦争は、イギリスにとっては(○)戦争以来の長期戦になった」とあいまいだったために、4大予備校の正答予想が「ナポレオン」「クリミア」「第2次アフガン」「アロー」とバラバラになった問題(24年慶大文学部)など、チェックの甘さを感じさせる出題も多い。稲田さんは「最低限、問題を作った後にクロスチェックしてほしい」と苦言を呈する。

難問で大量の受験生ふるいにかけ…

 入試問題は、原則的にその大学の教員が作成する。世界史の場合は歴史学などの研究者が中心で、過去問題との照合作業が必要になるなど負担が大きく、あまり人気がない仕事だ。

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