Updated: Tokyo  2015/02/04 19:16  |  New York  2015/02/04 05:16  |  London  2015/02/04 10:16
 

日本より低いドイツ債利回り、欧州に凶兆-QEでも日本化懸念

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  (ブルームバーグ):10年物ドイツ国債の利回りが初めて日本を下回った。ユーロ圏経済の立て直しに腐心する欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁にとっては不吉な兆候だ。

ユーロ圏ソブリン債の指標であるドイツ国債の利回り急落は、長期にわたる低成長と物価下落に悩んできた日本を彷彿とさせる。ドイツのインフレ率 は1月に約5年ぶりのマイナスとなり、ECBはデフレ阻止を目指した量的緩和(QE)を開始しようとしている。

ラボバンク・インターナショナルの欧州金利戦略責任者、リチャード・マクガイア氏(ロンドン在勤)はドイツ債利回り低下について、「ECBが近くQEで経済を再膨張させられるとの市場の見方をうかがわせるものではない」と話した。「欧州の『日本化』は馴染みのあるテーマだ。欧州を現在とらえているインフレ低下の圧力は決して一時的なものではないと、市場は考えている」と続けた。

ドイツ10年債利回りは過去1年に130ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、ロンドン時間3日午後5時は0.35%。2012年4月以来1%を超えたことがない日本の10年債利回り は、東京時間3日に0.355%に上昇した。

原題:German Yield Below Japan for First Time Bodes Ill for Europe (4)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Eshe Nelson enelson32@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net Keith Jenkins, Nicholas Reynolds

更新日時: 2015/02/04 02:58 JST

 
 
 
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