「イスラム国」日本国内を標的も… 協力者の「帰国テロ」に高まる不安 (1/3ページ)

2015.01.31


警視庁や海上保安庁などによるテロ対策訓練。イスラム過激派の国内テロへの不安がじわじわと広がっている【拡大】

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件は31日午前、人質交換期限から1日半以上が経過した。新たな動きは確認できず、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)の安否が懸念されている。中東専門家の間では、まったく別の「秘密交渉」の存在も指摘されはじめた。こうしたなか、イスラム国支持の過激派組織が、パキスタンのモスク(礼拝所)で爆破テロを実行し、49人が死亡した。日本でも卑劣な「国内テロ」への不安が高まっている。

 「新たに申し上げる情報はない」

 岸田文雄外相は30日夜、外務省を離れる際、記者団にこう語った。ヨルダン政府とイスラム国との人質解放交渉は、膠着状態のように見える。

 官邸周辺は同日夜、夕刊フジの取材に対し、「ヨルダン政府が(女死刑囚の釈放に簡単に応じず)軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の生存確認と解放を最優先させているのは、当然の対応だ。日本とヨルダンは緊密に連絡を取っている」と語った。

 神経戦の様相も呈しているが、日本やヨルダンを揺さぶるかのような動きもあった。

 パキスタン南部シンド州シカルプールにあるイスラム教シーア派のモスクで30日、大規模な爆発があり、地元当局者によると49人が死亡、50人以上が負傷したのだ。イスラム国への支持を表明している過激派組織「ジュンダラ」が犯行を認める声明を出した。

 

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