中国 春節前に帰省ラッシュ本格化

2月4日 16時17分

中国では旧正月をふるさとで迎えようという人たちの帰省ラッシュが本格化し、この１か月余りの間に国内の交通機関を利用する人はのべ２８億人に上るとみられています。

旧暦で新年を祝う中国では今月１９日に旧正月の「春節」を迎えるのを前に、４日からバスや鉄道などの公共交通機関が増便され、帰省ラッシュが本格化しています。
南部、広東省広州の広州駅は駅の前の広場に臨時に設けられた待ち合い所の外にまで人があふれる混雑で、大きな荷物を抱えた人々が次々と駅舎の中に入っていきました。
このうち、内陸部の四川省から妻とともに働きに来ている４６歳の男性は列車とバスを乗り継ぎながら丸１日かけて、ふるさとに帰るために列車を待っていました。
勤めている建築資材の工場は売り上げが伸びず、ボーナスも支給されませんでしたが、１年ぶりに会う、ふるさとの両親のために冬物の衣類を買い込んだということです。
男性は「家族と会えるのでとてもうれしいです。新しい１年はもっと稼ぎたい」と話していました。
中国では高速鉄道の整備などで旧正月の帰省ラッシュの規模が年々、拡大していて、４日からの４０日間で国内の交通機関を利用する人は延べ２８億人に上るということです。