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【サッカー】

アジア杯の早期敗退も影響 起訴時に解任が前倒し

2015年2月4日 紙面から

 大仁会長が重い腰をやっと上げ、決断した。タイミングはいくつかあった。最初は昨年12月15日にスペイン検察当局に告発された時。しかし、1月にはアジア・カップ(杯)を控え、推定無罪の状況では莫大(ばくだい)な違約金を支払う義務も生じる。協会幹部には当初、「起訴の段階で解任」の共通認識があった。

 だが、「八百長」の単語は独り歩きし、日本サッカー界が負うダメージは大きかった。昨夏のブラジルW杯で惨敗、それに加えて八百長疑惑はスポンサーにとってはダブルパンチ。関係者によれば、イメージダウンは避けられず、アギーレ前監督への風当たりは日に日に厳しくなり、解任に向かっていったという。イメージ回復の唯一のチャンスでもあったアジア杯でも外国人指揮官では過去最低成績となる準々決勝敗退に終わった。

 大仁会長を含め協会幹部はアギーレ監督の手腕を「高く評価」してきた。続投の道を探ってはいたが、W杯予選を6月に控え、今後の八百長疑惑の捜査の行方、展開も読めない状況。起訴の段階まで長期化すれば、これ以上のイメージダウンは避けられず、代表活動への影響も計り知れない。

 ピッチ外の問題を抱える“灰色”指揮官を支えるのは限界に達していた。当初の見込み(起訴)よりも早い、このタイミングで解任を選択するしかなかった。 (占部哲也)

 

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