ソニーは4日、2015年3月期の営業利益が前期比25%減の200億円になる見通しだと発表した。従来予想は400億円の赤字で、一転して黒字になる。中国勢などとの競争激化を背景にスマートフォン(スマホ)事業は苦戦した一方、スマホ向けの画像センサーやゲーム機の販売増が吸収する。金融事業も好調に推移し、収益を押し上げる。
売上高は3%増の8兆円になりそうだと発表した。従来予想(0.4%増の7兆8000億円)から上方修正した。映画や音楽事業の売上高も上積みした。最終損益は1700億円の赤字(前期は1283億円の赤字)と、赤字幅は従来予想から600億円縮小する。
併せて発表した14年4~12月期の連結決算(見込み)は、売上高が前年同期比6%増の6兆2692億円、営業利益は15%増の1625億円、最終損益は201億円の赤字(同111億円の黒字)だった。
今回の決算は昨年11月にサイバー攻撃を受けた影響で、傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメントの決算集計作業ができず、概算値を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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