イスラム国による邦人殺害事件の余波が収まらない。2日夕、「自民党の支部をイスラム系過激派テロリストが襲撃した」との情報が流れた。
当時、本紙記者に寄せられたのは「自民党の世田谷支部でテロが企てられた。未遂に終わったが、犯人は逃走中」という衝撃的なものだった。
また、「犯人はイスラム国を名乗っていた」との話もあり、すでに警察が動いているというのだ。これが本当であれば、政権与党を狙った政治的な国内テロである。
3日、本紙の取材に世田谷支部の佐藤誠事務局長が証言した。
「私が1人でおりましたら、昼の2時20分ごろ、ドアをドンドンと叩き、何事かを騒ぎ立てる男が現れました。鍵を閉めていたのですが、ドアをガタガタ引っ張るので、このままでは恐ろしい目に遭うと思いました」
やはり、イスラム国によるテロは事実なのか?
「いや、それは違うと思います。冷静に話し合えるような状態ではなかったのですが、聞こえてくる単語から、『国家のお金を使ってるのにもかかわらず、同胞が殺されてしまった。安倍の責任だ!』と言っているように思えました」
イスラム国による人質事件の安倍晋三首相(60)ならびに政府の対応に異議を唱えたい人物だった。伝言ゲーム的に話が伝わる中で、情報の混乱が生まれたようだ。
「人質事件で自民党に文句を言いたかったか? それはそうかもしれません」。佐藤氏は警察に通報して、男性は警視庁世田谷署に連れていかれたという。
警察によれば、男性は70歳過ぎの老人だった。
「凶器なども持ってないし、誰もケガはしていない。すぐに釈放されると思ってましたが、署内での態度に変化がないので釈放には時間がかかるそうです」(佐藤氏)
結果的にテロリストではなく陳情だったが、情勢を考えれば、政府中枢が本物のテロリストに狙われる可能性は大いにある。
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