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紙、ハサミ、カッター、糊で作られる『切り折り紙』の世界
「みてみて、この折り紙すごいでしょ」と、同僚に見せてもらったのが2年前。
その精巧さもさることながら、それが小学生の手によるものだということに驚いた。同僚の友人の息子さん、りゅうせい君。当時は小学4年生だった。 小さい頃から昆虫・ハ虫類図鑑を見ては参考にして絵を書いたり、粘土や折り紙を作りつづけることを日課としているらしい。 「会ってみたい!」 ……というわけで会いに行ってきましたよっと。 > 個人サイト Weekly Teinou 蜂 Woman 折り紙会館での展示取材の日程を決める前に、ちょうど『おりがみ会館』で大人に交じって展示をしているというので行ってみた。
最近では弟のちしゅう君(小3)も影響を受けているらしく、いっしょに展示していた。 『おりがみ会館』がある事さえ知らなかった。
大好きなハ虫類、両生類のオンパレード。
細部までよく観察して作っている昆虫標本。羽のカットがお見事。
お母さんのために作ったと言うナマケモノ。
展示されていたオオトカゲの模様は……
このようにして作られていた。実はこの中に文字が隠されているという。
家の中は、絵とフィギュアでいっぱいさて、待ちに待ったお宅訪問である。さぞ切り折り紙がたくさん飾ってあるのだろうと予想していたが、どちらかというとりゅうせい君が昔描いた絵や、フィギュアコレクション(恐竜・ハ虫類・両生類・昆虫・動物など)が多い。
本物は迫力満点。1年生のときに描いた『トラ』。
シンプルに仕上げてある作品もバランスが秀逸!
フィギュアコレクションも小学生のものとはとても思えない。
ただ、水槽の中に、なにが入ってるの〜?と覗くと……
すべて切り折り紙で構成されていた。レイアウトは頻繁に変えるらしく、訪問時も何回も移動させていたりゅうせい君。
制作時間1日平均2時間時間さえあれば作品作りに勤しんでいるというりゅうせい君は現在小学6年生。お年頃である。けっきょく最後まで、撮影許可は得られなかった。
一方、弟のちしゅう君は小学3年生。ごらんの通りやんちゃ盛りだ。 ガムテープで作ったウミイグアナをサービス精神満点の瞳で見せてくれるちしゅう君。
「ボクだってつくるの大好きだよ〜」
とはいえ、制作している光景も撮りたいし、もっと作品も見たい。「うん、顔うつさなければいいよ」とりゅうせい君。
そして、「あ、作品はもっとありますよ。一応とってあるの」とお母さん。ぜんぶ捨てちゃったのかと思っていたわたしはほっとした。しかしあの立体物を保管するのも大変そうだ。
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