トップページBusinessニュースウクライナで日本がエネルギー技術支援を
ニュース詳細

ウクライナで日本がエネルギー技術支援を
2月4日 4時07分

ウクライナで日本がエネルギー技術支援を
K10051978311_1502040447_1502040932.mp4

政府軍と親ロシア派の戦闘が続くウクライナで、エネルギー効率の高い日本の石炭火力発電技術に関するセミナーが開かれ、ウクライナとしては、日本の技術支援をロシアへのエネルギー依存からの脱却につなげたい考えです。

ウクライナの首都キエフで、3日、日本とウクライナの両政府や地元の電力会社からおよそ90人が参加して日本の石炭火力発電の技術に関するセミナーが開かれました。
はじめに、岩井茂樹経済産業政務官が、ウクライナでは老朽化した石炭火力発電所の設備更新が課題だとしたうえで、「日本は世界最高レベルの技術で石炭火力発電所の効率改善を支援していきます」とあいさつしました。そして、日本側から、二酸化炭素の排出量を抑制して石炭を効率的に利用する石炭ガス化技術などが紹介されました。
ウクライナは国内のエネルギー供給の3割近くをロシアからの天然ガスに頼っていて、ロシアとの対立が深まるなか、自国の石炭などを効率よく利用してロシアへのエネルギー依存からの脱却につなげたい考えです。経済産業省によりますと、ウクライナの石炭火力発電所をすべて日本の技術に置き換えた場合、天然ガスの輸入量を10%削減できるということです。
ただ、ウクライナの石炭の多くは戦闘が続く東部で産出されていることから、エネルギーの自給率を高めるためにも東部での戦闘終結が喫緊の課題となっています。

関連ニュース

このページの先頭へ