首相 情報収集と分析強化を指示

1月29日 13時31分

政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が、後藤健二さんを拘束している事件で、新たな音声メッセージが投稿されたことを受けて、関係閣僚会議を開き、安倍総理大臣は、後藤さんの早期解放に向けて、情報収集や分析をさらに強化して全力で取り組むよう指示しました。

イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束されている後藤健二さんを名乗る男性の声で新たな音声メッセージが、２９日午前８時ごろ、インターネット上に投稿され、日本時間の２９日深夜までにヨルダンで収監中の死刑囚をトルコ国境に連れてこなければ、「イスラム国」に拘束されているヨルダン軍のパイロットが殺害されるとしています。
これを受けて、政府は、２９日午後零時半から、総理大臣官邸で、安倍総理大臣が出席して関係閣僚会議を開きました。
この中で、安倍総理大臣は、「けさもインターネット上で、後藤健二さんとみられる音声が新たに公開された。関係国の協力を得ながら、情報収集や分析をさらに強化し、しっかりと対応していく必要がある」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「依然として厳しい状況が続いているが、政府としては、後藤さんの１日も早い解放に向けて、ヨルダン政府をはじめとする関係各国に協力要請を行ってきており、今後ともその方針に変わりはない」と述べました。
そして、安倍総理大臣は、「関係閣僚には引き続き緊張感をもって後藤さんの解放に向け全力で取り組むようお願いしたい。また、国内におけるテロ対策、在留邦人の安全対策にも万全を期すよう改めてお願いする」と述べました。