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スカイマーク新社長「経営効率化のため減便」
1月29日 11時29分

スカイマーク新社長「経営効率化のため減便」
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業績の急速な悪化で経営が行き詰まり、28日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した国内3位の航空会社、スカイマークは、29日、記者会見を開き、有森正和新社長が陳謝するとともに、経営の効率化のため、運航便数を減らす方針を明らかにしました。

平成10年に航空業界に新規参入したスカイマークは、格安航空会社との激しい競争などによって経営が急速に悪化し、28日夜、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
28日、新たに就任した有森新社長らが本社で記者会見し「お客様、取引先、株主など関係者にご迷惑をかけたことを心よりおわび申し上げます。きょうとあす以降の運航に一切支障が出ることはなく、安心していただいて、これまでどおりご利用をお願いします」と述べて陳謝しました。
そのうえで、有森社長は、経営再建を支援するスポンサー企業について「特定の会社や航空会社が意向表明したわけではなく、法律に基づいて今後、適切に対応したい」と述べ、支援企業探しを急ぐ考えを示しました。
また、経営効率を改善するため、現在1日当たり152便の運航を、来月1日から3月28日まで、曜日によって24便から26便削減することや、それ以降のいわゆる夏ダイヤで、沖縄の宮古と石垣の2つの空港から撤退する方向で検討していることを明らかにしました。
一方、営業力を強化するため、全日空と日本航空との間で進めてきた共同運航の交渉について「前向きにお願いしていきたい」と述べました。

減便の内訳は

スカイマークが国土交通省に申請した来月1日から3月28日までの運航計画では、現在の1日当たり152便を水曜日は126便に、それ以外の曜日は128便に、それぞれ減らすとしています。
具体的には、▽新千歳=仙台間、▽那覇=宮古間、▽那覇=石垣間はそれぞれ1日当たり今の3往復6便から2往復4便に。
▽新千歳=茨城間、▽中部国際=新千歳間、▽中部国際=那覇間、▽神戸=新千歳間、▽神戸=米子間、▽神戸=那覇間、▽福岡=茨城間は、今の2往復4便から1往復2便に。
▽福岡=那覇間は、それぞれ1日当たり今の4往復8便から2往復4便に減らすとしています。
▽福岡=仙台間は水曜日だけ、今の2往復4便から1往復2便に減らすとしています。
また3月29日から8月31日までの夏ダイヤの運航計画では、当初予定していた1日当たり154便を126便に減らすとしています。
具体的には▽仙台=福岡間、▽那覇=宮古間、▽那覇=石垣間の3路線すべての便、合わせて10往復20便を運休するとしています。
▽中部国際=新千歳間、▽中部国際=那覇間は、当初予定していたそれぞれ1日当たり3往復6便から1往復2便に減らすとしています。

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