ブレスト会議のファシリテーターが注意するのは「か・き・く・け・こ」

2015年02月04日 掲載宣伝会議 編集部

新しいアイデアを考えるための企画会議や情報共有の会議など、広告クリエイティブやマーケティングに関する仕事に会議は付きもの。その会議の質が、その後のアウトプットの質を左右するといっても過言ではありません。そこで、こうした会議をコーディネートするファシリテーターの役割と進行のポイントについて、宣伝会議が3月13日に開講する「ファシリテーション力養成講座」の講師である博報堂 コンサルティング局 ファシリテーター 岡田庄生氏に聞いた。

画像提供 Shutterstock

博報堂 コンサルティング局 ファシリテーター 岡田庄生

最近よく、ワークショップやブレスト(ブレインストーミング)といった言葉を目にするようになりました。そういう本もたくさん出ています。でも、本当に企業の発想力やアイデア力が高まっているのでしょうか。

私は、広告会社のコンサルタントとして、さまざまな企業のワークショップを企画してきましたが、未だに「会議がだらだら続くがアイデアは出ない」「メンバー同士で牽制しあうばかりで議論が進まない」という相談をよく受けます。そこで、この記事では、私自身の失敗も含めたさまざまな経験から、会議を進めるコツや、注意すべきワナについてご紹介したいと思います。

ちなみに、会議には大きく2つの種類があると言われています。一つは、物事を決定するための、いわゆる報告・連絡・相談の「ホウレンソウ会議」。もう一つは、アイデアを生み出すための「ブレスト会議」です。

「ホウレンソウ会議」は会社ごとでかなり事情が違うので、今回は「ブレスト会議」を対象に、どうやったら会議の質を高められるのかについてお話したいと思います。

まずは、皆さんのいつもの会議でこんな発言が出てきていないかをチェックしてみてください。名付けて、会議の「か・き・く・け・こ」です。こんな発言が多い会議では、良いアイデアは出て来ないかもしれません。

≫次ページ 「【か】「課長的にはどうですか」」へ続く


ファシリテーション力養成講座
縦割り組織を超え、「職種・立場・年次・会社」の違う相手とも “オープンな場”を作り、アイデアを促進するための「ファシリテーション力養成講座」
詳細はこちら

関連記事

注目記事

コラム

新刊情報

あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか 表紙あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか?

定価:本体1,600円(税別)

楽天大学学長 仲山進也氏が、低価格競争、過剰サービス競争といった「消耗戦」を抜け出して、楽しくかつ顧客満足度を高めるビジネスの方法を指南。また、それを実践しているECショップの成功事例を12件掲載。「Advertimes(アドタイ)」で毎回アクセスランキングNo.1となった人気コラムがいよいよ書籍化!

日本の広告会社2014「日本の広告会社 アドガイド2014-2015」

定価:10,000円(税別)

38業種2280社の広告関連会社の最新企業データが掲載!また各業態ごとの代表的な企業の2014-2015年の動向をオムニチャネル・ビッグデータ・最新のクリエイティブ表現などキーワードとともに解説。その他、広告業界の遷移がわかる資料も多数収録。

ページの先頭へもどる